「カラーひよことコーヒー豆」 小川洋子

こんにちは。ぴよちゃんです。

 

今日の読了本。

 

カラーひよことコーヒー豆 (小学館文庫)
by カエレバ

小川洋子さん「カラーひよことコーヒー豆」です。
いやー。すっごく魅力的なタイトルですよね。
私、時間がないから、図書館で目についたタイトルの本をテキトーに借りてるんです。
このタイトルは、手に取らずにはいられないよね。

で。
小説かと思って借りたこの本は、エッセイ集でした。
さすが、「博士の愛した数式」の著者。
エッセイも、ほんのりとした愛に満ちていていいですね。

今はネット社会。
「検索されなければ存在しないのと同じ」
「セルフブランディングをしよう」
「満員電車に長時間乗って、会社の歯車として働くより、起業を」
他人より少しでも目立とう。「私が」「私を見て」という方向に進んでいる世の中です。

でもこのエッセイではそういう人ではなく……。
丸の内で首にIDカードかけて歩いてるOLさん。
朝早くからキチンと身なりを整えてルームサービスを運ぶホテルウーマンなど。
目立たないけれど「自分の仕事」をしっかりやっている人への尊敬が感じられます。

そうなのよ。起業しなくったって、社会の歯車のひとつだって、素晴らしいんです。
社会の歯車がなかったら、社会は回らないんだもん。

有名な作家さんなのに、どこか後ろ向きなところがあるのもチャーミングです。
「ひっこしは面倒で嫌い」
「おしゃべりをしすぎたのではないかと、反省する」
ああ、私にもあるある……と親しみがわきました。

ちょっと後ろ向きだったり、「私が、私が」としゃしゃり出なかったり。
世の中のすみでひっそりとたたずんでいる人に光を当てるのが作家の仕事。
「他者より抜きんでよう」とがむしゃらな世の中で、ほっとさせてくれる一冊です。

ところで、私が子供の頃って、縁日にカラーひよこってあったかな?
あったような、なかったような。

ピンクや青のひよこに見覚えはあるんだけど、大きくなってから雑誌なんかで付け足した記憶なのかもしれない。
記憶っていいかげんなものだ。

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