日本男子は昔からオタクで軟派すぎ。「星と輝き花と咲き」 松井今朝子

こんにちは。ぴよちゃんです。

今日の読了本。

「星と輝き花と咲き」 松井今朝子さんです。

 

星と輝き花と咲き (講談社文庫)
松井 今朝子 講談社 2013-12-13
売り上げランキング : 317656

by ヨメレバ

 

明治期の女義太夫「竹本綾之助」のお話です。
「綾之助」と言っても、女性です。女義太夫の芸名には、男みたいな名前が付けられていました。

作者はチャレンジャーですね。
有名な作家さんだからこそ、こんなマイナージャンルが書けるんでしょう。
歌舞伎は知ってても、義太夫なんてほとんどの人が知らないですよね。

人形浄瑠璃や歌舞伎の伴奏をしている、三味線と歌のようなのがあるでしょ?
あれの三味線と歌が独立したものが義太夫です。

義太夫って男性がほとんどですが、じつは江戸時代から「女義太夫」「娘義太夫」もいました。
今でいう、アイドルみたいな存在です。

「どうする連」と言って、おっかけまで存在しました。
語りの合間に「どうする、どうする」と掛け声をかけ、女義の乗った人力車を追っかけまわす人たちです。
今でいう「オタ芸」や、出待ち入り待ちするようなものでしょうか。
しかも、慶応や早稲田などの学生たち、つまり当時日本を背負って立っていた若者たちが、「どうする連」になってたんですね。軟弱にもほどがあります。

「日本人は平和ボケして軟弱になった」と言われますが、実は戦前から日本人は軟派なのです。
オタクや腐女子がいっぱいいました。
幕末には、新選組を一目見ようと、腐女子が木にすずなりになってたらしいしね。

「日本人は戦争を好む危険な民族だ」とdisる、某アジアの方々。
よく歴史を見てくださいな。
日本人はずーっと昔から軟派なのです。オタクなのです。戦争なんて好んでません。

閑話休題。
アイドルの中でも、歌唱力がありダンスの上手な子がいるように、主人公の綾之助は並外れた実力のあるトップスターでした。

ふつう、こういうアイドル稼業の物語って、下積み時代の苦労や人気の浮沈などがあるものですが、綾之助は違います。

幼いころから才能を見いだされ、あれよあれよといううちに、スターダムに上り詰めるんですね。
トラブルに巻き込まれかけることは何度かありますが、人気が落ちることもなく。
恋愛を成就させて、百恵ちゃんやキャンディーズのように、人気絶頂のうちに引退。
さらに小説にはさらりと書かれているだけですが、子どもを3人産み、10年後に芸能界にカムバックまで果たしちゃうんですね。

昔はすごいアイドルがいたものですね。
マイナージャンルではありますが、 意外な世相が知れて面白い本です。

ランキングに参加しています

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください